『リベラルアーツ&マイノリティ―』

『リベラルアーツ&マイノリティー』

                                 ISSN:2759-291X


『リベラルアーツ&マイノリティ』について

 本誌は、インクルーシブで多様性豊かな社会の構築に貢献する学術研究を推進することを目的としています。

 リベラルアーツは、文字通りにとらえると「自由な」「学術」です。従来の研究分野にとらわれず、自由で純粋な教養を尊ぶ研究者たちの学際的・分野横断的な研究を歓迎します。これまでの大学教育や研究の中での「~学」「~分野」という枠は、マジョリティによって構築されてきました。大学教育や学術界をリードしてきたのはマジョリティであり、そのことでマイノリティについて見落としていることもたくさんあったと思います。

 例えば、日本の障害者の大学進学率は欧米の約10分の1です。学術研究の総体において、マイノリティの視点が極端に少なくなるのも無理はないでしょう。排除されたり軽視されたりしてきた分野に光をあてることで、真理の探究はより完全なものに近づくでしょう。

 これまでどこの学会で発表すればよいか悩んでおられたような研究者の方々にも遠慮なく本誌に投稿していただきたいと思います。

 特にマイノリティについての研究や、マイノリティでいらっしゃる研究者による研究、あるいはその両方、すなわち当事者研究を歓迎します。

視覚聴覚障害アドボカシー研究所

所在地:東京都武蔵野市


各号についてはこちらをご覧ください。

vol.1(2024.3.31刊行)

・vol.1 全文〔PDF〕

・Contesting American Racialized Labor and Colonized Ethnic Relations: Korean Diasporic Migrants, 1903-1920(Park, Chris)〔PDF〕

・Para-linguistic Eye Gaze as Setting–Switch Marking(Saito, Kurumi)〔PDF〕

・ろう・難聴の生徒のための古典学習教材の検討(斉藤 みか)〔PDF〕

・日本手話語彙の異分析にみる通時的ないし共時的様態―日本手話語彙項目【上野】の民間語源にみる極相的分布、日本指文字[ハ]の民間字源にみる多重的様態、および日本手話語彙項目【おめでとう】の通時音韻論的変化―(末森 明夫)〔PDF〕

・ろう・難聴者における新型コロナウィルスに関する健康情報の入手経路(高山亨太・皆川愛)〔PDF〕

・【報告会要旨】科研20H01289「視覚・聴覚等に障害をもつ人の英語能力の測定法の開発」チーム研究会「日本の英語教育とマイノリティ」(大野ロベルト・斉藤くるみ・斉藤みか・末森明夫・高山亨太・槻舘尚武)〔PDF〕


vol.1. Supplement

・視覚・聴覚障害の学生のための「情報保障」から「情報アクセシビリティ論」へ(田村真広・斉藤くるみ)〔PDF〕


vol.2(2025年3.31刊行)

・vol.2 全文〔PDF〕

・手話言語を対象とする語彙統計学にみる課題(末森 明夫)〔PDF〕

・Deaf Disaster Resilience (Takayama, Kota)〔PDF〕

・物語における垣間見―視線の同化が可能にする表現とその出発点―(斉藤 みか)〔PDF〕

・ろう児の言語獲得環境における日本の現状と課題―ロールモデルとしてのろうメンターの重要性―(守屋 敬介)〔PDF〕

・【研究ノート】リベラルアーツ教育において「人の福祉と動物との関係」を考える意義についての一考察(黒川 京子)〔PDF〕

・【特集:リベラルアーツ再考】序文〔PDF〕

・【特集:リベラルアーツ再考】リベラルアーツと障害バリアフリー―インクルーシブな教育のために―(森 壮也)〔PDF〕

・【特集:リベラルアーツ再考】社会教育から考えるリベラルアーツ(辻 浩)〔PDF〕

・【特集:リベラルアーツ再考】日本型「liberal artsとminorityの接続」における『百学連環』と『建築進化論』の投影(末森 明夫)〔PDF〕

・【特集:リベラルアーツ再考】聴覚障害者の知見から生まれたテクノロジーと大学教育におけるマイノリティの視点の重要性(近藤 真暉)〔PDF〕

・【特集:リベラルアーツ再考】大学教育におけるマイノリティの視点の重要性―クリティカルシンキングと文学の視点から―(斉藤 みか)〔PDF〕

・【特集:リベラルアーツ再考】ろう者にとって教養とは(森 亜美)〔PDF〕

・【特集:リベラルアーツ再考】リベラルアーツ教育の再構築―マイノリティスタディーズをコアとする意義(斉藤 くるみ)〔PDF〕